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東京エフニブ

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光景

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Leica M6 Summicron 50mm f2 Tmax100
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Leica M6 Hektor 135mm f4.5 Tmax100
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Leica M6 Hektor 135mm f4.5 Tmax100
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Leica M6 Hektor 135mm f4.5 Tmax100
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Leica M6 Hektor 135mm f4.5 Tmax100
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Leica M6 Hektor 135mm f4.5 Tmax100


休日の午後は、撮影に出かけることが多い。

自分は何故、写真を撮るのか、写真とは何か、について考えている時期があった。

最近は、撮影中はひとりでいることを楽しんでいるのかもしれない、と思うようになった。


また、高校時代のことを思い出した。


ーーー

自分は、高校時代に所属していた写真部に取材に来たカメラマンが使っていた、三角頭のニコンFのカッコ良さに、
脳が完全にノックアウトされていた。

http://f2view.exblog.jp/23871466/
http://f2view.exblog.jp/23896633/

その当時は、父にもらったニコマートFTを使っていたが、どうしてもニコンFが欲しくなってしまったのである。

ニコンFはすでに現行品ではなく、ニコンF2の時代になっていた。
アサヒカメラは毎月購読していたので、その広告欄で中古カメラ店を調べて、ニコンFを見に行ってきた。

新宿のアルプス堂だったと思う。入口に一番近いショーウインドウに、たくさんのニコンFアイレベルが並んで
いた。
一応、貯金箱で貯めていたお年玉を持参したが、とても買える値段ではなかった。

それから何日か悶々とした後に、父に相談した。

父は言った。大学に入ったら買ってやる。

つまり入学祝いということになったのである。
その当時は、中古でカメラを買うという経験が無かったので、現行品であるニコンF2アイレベルのクローム
ボディが目標になった。

ちょうどその頃から、新宿のヨドバシカメラでは、各社のカメラが自由に触れる様にして陳列され始めた
時期であった。

自分はここに通って、ニコンF2のシャッター音や、ニコマートでは出来なかった分割巻き上げの感触を楽しんだ。

夜、勉強をしていて眠くなると、いつもニコマートで空シャッターを切っていた。
カメラを構えてシャッターを押すと、眠気が吹き飛んだからである。

自分は、ヨドバシで触ったニコンF2のシャッターの感触を思い出しながら、自分のニコマートでそれをイメージ
してシャッターを押していた。

高2の秋頃だったと思うが、銀座のデパートでニコンの展示会が開催されていた。確か、ニコンショーという
催しだった。

自分は、ワクワクドキドキしながら会場に入った。窓辺には、望遠レンズを装着したニコンF2が三脚に載せられて
ファインダーを覗いて外の風景が見れるように展示してあった。
そして、カウンターでは試したいレンズとボディを言うと、実際に触らせて貰えるようになっていた。

カウンターは人が並んでいたかどうかは覚えていないけれど、ニコンF2アイレベルにニッコール50mmf1.2
をお願いした。

受け取ってから、いきなり巻上げレバーを分割巻き上げ(つまり二回巻き)で操作して、シャッターを切った。
そして、ニコンの方に、来年になったらこれを買いますから、って言っていた。

今、思い出すと実に生意気な高校生だったのかもしれない。

高3になった。写真部は引退し受験勉強に集中することになった。
自分の勉強机には、ニコマートがいつも置かれていて、眠くなるとこれを構えて空シャッターを切ることは
同じだったが、無事合格すればニコンF2がやってくる、と思うことを励みにしていた。

高3の12月頃だった。受験する大学の願書を揃え始めた頃、新聞の一面広告でニコンF3が発表された。

焦った。
F3が出るということは、F2は製造中止になるのかもしれない。さらに入試が終わってからでは、ニコンF2は
売り切れてしまうかもしれないと思った。


大学が決まった。
すぐに新宿のヨドバシカメラに行ってみた。ニコンF2は既に売り切れていた。

落胆して地元の駅前にあるカメラ屋さんに行ってみたら、ブラックのニコンF2フォトミックAと、
クロームのニコンF2フォトミックASがウインドウに陳列されていた。その隣に、単品のアイレベルファインダーが、
クロームとブラックがそれぞれ1個ずつ並んでいた。

お店の人に、クロームのF2アイレベルが欲しいと聞いてみたら、F2フォトミックとして仕入れているから
それは出来ないと言われた。
結局、F2フォトミックとして購入して、単品のアイレベルファインダーを購入するしか方法は無いことがわかった。

数日後、そのお店に買いに行ったら、すでにブラックのF2フォトミックAは売れていた。
自分は、クロームのF2フォトミックASと単品のクロームのアイレベルファインダーを購入した。
一割引きにしれくれたが、この当時で15万円くらいだったと思う。
こうして最終の80番台のF2は自分のところに来た。

このF2は、現在までに3回のオーバーホールを行って、現役で使用している。
フォトミックASファインダーのメーターの精度も問題無く維持できているのである。

自分のF2は、ワンオーナーなんだよ、って言いたくなってきた。







 



 










by f2view | 2017-02-19 15:00 | 東京

ゆっくり歩く

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EOS 5D Mark3 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4
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EOS 5D Mark3 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4
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EOS 5D Mark3 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4
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EOS 5D Mark3 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4
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EOS 5D Mark3 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4
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EOS 5D Mark3 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4


駅に向かって歩き始めたら、すぐにバスが来た。

このバスは最寄り駅には到着しないので普段は乗らないが、その駅からこの日の目的の駅までは直通で行ける
ことを思い出したので、乗車することにした。

バスは、定期券に記載された駅とは異なる駅に着く。バスを降りたらこの界隈は久しぶりだと思った。
息子が中学生だった頃に、良く行った蕎麦屋があるので、ここでお昼ごはんを食べることにした。

蕎麦屋は空いていた。鴨汁蕎麦を注文した。

隣のテーブルには、かなり年配とみえる男性が暖かい蕎麦を食べていた。

男性は蕎麦を食べ終わったのか、鞄から薬を出してテーブルに並べていた。
その時、カチッと音がして錠剤のパッケージが床に落ちたような音がした。

男性は、床を見ていたが諦めたのか、再び鞄の中から薬を出そうとしていた。

自分は、この日は撮影機材の入った愛用のドンケF6を持参していた。ドンケにはペンライトを常備している
ので、取り出して男性の足元を照らしてみた。

パッケージはすぐに見つかった。

自分は席を立って、男性の足元からそれを拾ってテーブルに置いた。

男性は、ありがとう と言った。そして、 もう90歳なので食欲は無いんだよ。薬を飲むために食事をしている
ようなもんだ。と言った。

自分は、ちゃんと食べられれば大丈夫ですよね。という意味の返事をした。

そして男性は、あなたは仕事をしていますか? と言った。

自分は、 もちろん、していますよ。と答えた。

男性は、苦あれば楽ありだよ。と言って席を立った。そして会計を済ませると、もう一度、ありがとう。と言って
店を出て行った。

自分の鴨汁蕎麦が運ばれてきた。

なぜ男性は、苦あれば楽ありだよって言ったのだろうか。楽あれば苦あり、という言い方の方が自然なのではないか。
自分が「苦」の表情をしていたのかもしれないな、と思いながら蕎麦を食べた。

蕎麦はとても旨かった。
時計を見ると、友人たちとの待ち合わせ時刻までに、珈琲を飲む時間は無いな、と思って駅に向かった。

この日は、この言葉がずっと頭の中にあった。

友人たちと集合してから、すぐに撮影を始めた。
自分は、以前から考えていたイメージとして、ヘクトール135mmで東京の街の「部分」を撮ることを楽しんだ。

撮影の後は、みんなで飲みに行った。

飲みながら、苦あれば楽ありかぁ、、、良いな、って思えてきた。


とても良い一日だった。






 

















by f2view | 2017-02-12 11:30 | 東京