東京エフニブ

場所

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SONY α7 Leitz elmar 3.5cm f3.5

ブランコ。

# 今日は、昼寝をしたから、すぐには眠れないかもしれない。
眠れない夜は、数を数えるのが良いと言われているが、自分は過去の出来事について思いを巡らすことにしている。
ここで、比較的良く思い出すのは、学生時代に行っていた研究テーマに関することである。

このテーマとは、機械接合面に関する研究、ということをやっていた。
これは、2つの面状の部品を、ボルトで締結して、1つの構造体としたモデルを用いていた。
この締結によって、2つの面が接触する。この面は各々研削によって仕上げられており、この表面の粗さは
予め測定し、所定の凹凸形状であることを確認しておく。

この構造体を、引張圧縮試験機に装着して、5Hz程度で、ある大きさの変位を強制的に往復で加える。

この5Hzによる強制変位が、準静的であるとすれば、この構造体がボルト締結物ではなく、一体の構造で
あった場合は、この変位による反力は、圧縮あるいは引張方向の反力として、フックの法則による理論値と
同じ値が計測される。

しかし、ボルトで締結した面を持つ構造では、この測定される力の大きさは、一体の構造物の場合とは異
なった挙動になる。

この挙動とは、変位の大きさと、その時の力をグラフにプロットしてみると、ヒステリシスが生じた状態として
現れてくる。
つまり、変位が圧縮方向に向かう場合と、引張方向に向かう場合とで、力の発生の経路が異なっている。

また、ボルト締結した2つの面の接触状態について考えてみると、金属を研削した表面であるから、比較的
規則性のある凹凸がある表面であると仮定すると、この面と面を接触させるということは、この凸部どうしが
接触するから、見かけ上の接触面積と、凸部による真実接触面積とは異なると考えることができた。

したがって、この真実接触部分が、強制変位によって弾性変形し、次に接触部分が破断する、
という動作を繰り返すと考えられる。

また、この接触問題については、他に多くの論文が出されていたので、これらの内容と、
実験結果から、さらに研究を進めていった。
この当時は、これは大変に面白く、まさに没頭していたのであったが、修士課程の2年間は、
あっという間に終了してしまった。

幸いにして、これで書いた論文ではあったが、修士号はもらえたので、社会人となった。
しかしながら、この研究をあのまま続けていたら、今頃はどうなっていたのだろうか。
強制変位では、この2面間のエネルギの損失については、わかってきたが、次は、慣性系で同じ
実験を行い、動的な変位を発生させた場合について、考察することが必要だと、あの当時は思っていた。

この動的な系について考え始めると、最近の自分の劣化した脳では、ニコンFやライカの巻き上げの
感触とか、シャッターの音について、夢想するようになる。

したがって、この辺で眠りに落ちる、ということなのである。
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by f2view | 2014-06-14 23:55 | 東京 | Comments(0)