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東京エフニブ

ゆっくり歩く

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EOS 5D MarK3 EF40mm f2.8

夏が終わり始めた。

日が短くなってきたので、この日も多摩川を撮影することにした。

この時期は、かつてはウェアを着替えてランニングシューズに履き替えて、帰宅ランを行うこともあったが
今年は走らなかった。

多摩川を撮影したくなったからである。

よい光だった。

川が流れる音や水の匂いは、落ち着いた気持ちになれるんだな、と思った。

歩きながら、また昔のことを思い出した。

ーーー

毎年、学生時代の春休みはアルバイトだった。

三鷹に富士重工業の工場があった。

あの頃は、駅の売店でアルバイトニュースという雑誌を購入して、アルバイトを探すのである。

このアルバイトニュースに出ていた富士重工に、同じ学科の同級生のOが電話をして確認してくれた。

指定の日時に申込書を持ってきて、ということになった。

当日、その場で採用がきまった。期間は1か月と1週間だったと思う。

仕事はハードだった。半日は、ラインから流れてくる部品をひたすら通い箱に整列して入れる。

午後は、その箱を高圧洗浄機の前まで台車で運ぶ、という単純作業だった。

部品や箱は重かった。

始業は7時30分だった。この少し前に工場に着くと、夜勤明けの従業員の方が運転するもの凄い台数の
スバルレオーネが正門に向かってゆっくりと走って来る。

水平対向エンジンの独自なドスドスドスという音はとても心地良いと思った。

支給された作業着には、期間工というバッジが付いていた。

期間工かぁ、なんかいいなぁと思った。

仕事に慣れて、このままここで働いてもいいかなぁと思った。

1か月と1週間は無事に終了した。

帰りの三鷹駅行きのバスは、いつも富士重工の社員とICUの学生で満員だった。

最終日もいつも通りバスで三鷹駅に向かった。

バスが駅に到着した。

バスを降りた時、仕事中はほとんど会話をする機会の無かった現場の社員の方が、元気でな!
って言ってくれた。

自分が、どんな返事をしたのかは覚えていないけれど、その後何年か経ってから、
この元気でな!って声をかけてくれたことが、嬉しい記憶としてよみがえるようになった。

気がついたら、あの頃から長い年月が経ったんだな、と思った。

ーーー

夏が終わる光の中で、この記憶と多摩川を撮影したこと。

とても気持ち良かった。




























# by f2view | 2019-09-16 21:00 | 東京